インターネットやSNSが普及する前までは、情報発信といえば新聞・テレビ・ラジオといった「オールドメディア」が中心でした。
しかし今は、YouTubeやX(旧Twitter)、Instagramなどの「ニューメディア」が人々の生活に欠かせない存在となっています。
それぞれの価値観を整理すると、こんな違いが見えてきます。
オールドメディアの価値観
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信頼性と公共性を重視
情報を出すまでに取材・編集・確認を重ね、正確であることを大切にしています。誤報が社会に与える影響も大きいため、「社会的責任」を強く意識するのが特徴です。 -
一斉発信で大衆に届ける
新聞の発行部数やテレビの視聴率に代表されるように、「より多くの人に同じ情報を一気に届ける」ことが価値の中心です。 -
情報の選別(ゲートキーピング)
報道するかどうかを編集部が判断し、社会的に重要な情報に絞って伝えます。そのため、扱う情報は厳選されます。
ニューメディアの価値観
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スピードとタイムリーさ
個人でもスマホ一つで即時に発信できるため、速報性では圧倒的に強みがあります。 -
双方向性と共感
コメントやシェアなどを通じて読者や視聴者が参加できるのが大きな特徴です。情報を「届ける」よりも「共感し合う」ことが重視されます。 -
多様性と個人性
マイナーな趣味やニッチな情報でも、それを求める人がいれば十分に価値を持ちます。発信者が有名企業でなくても、個人の影響力が大きくなれる時代です。 -
収益の多角化
広告だけでなく、投げ銭・サブスク・EC販売など、収益の形が柔軟で多様なのも特徴です。
まとめ
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オールドメディアは「正確さ」「社会的責任」「大衆への一斉発信」が軸。
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ニューメディアは「スピード」「双方向性」「共感・多様性」が軸。
どちらが優れているかではなく、それぞれの強みをどう活かすかが重要です。現代は両者が共存し、補い合うことで情報の幅が広がっていると言えるでしょう。