架空の娘の写真を写真共有サイトに毎日投稿しているなんて聞いたら、誰だって最初は耳を疑うでしょう。
親切な人であれば、心配して精神科病院を勧めてくれるかもしれません。
フリーコピーライターのティファニー・ビヴァレッジはまさにそんな耳を疑うようなことを2012年にやり始めました。
架空の娘に「キノア」という名前をつけて、派手なライフスタイルとファッションを「Pinterest」という写真共有サイトにバンバン投稿したのです。
しまいにはキノアの架空の友人までつくりあげ、「永遠の大親友」と呼んで楽しんでいました。
さすがにここまで来ると家族ですら心配するのではないかと思ってしまいますが、、、
実は、実際はそんなことはなかったのです。
ふたを開けてれみれば、ティファニーの投稿した写真はネット上で大反響を呼びました。
フォロワーの数は最初の100人から2014年の春には9万ににまで膨れ上がっています。
メディアでも取り上げられて、ついには書籍化の契約につながり、2013年6月には『キノアの流儀』というタイトルでデビュー作が出版されました。
しかしなぜ、ティファニーの写真はこれほどまでに人々の共感を呼んだのでしょうか?
実は、その秘密は彼女が投稿する写真に添えられたキャプション(文字)にありました。
あろうことか彼女は、そのキャプションを通じて当の写真投稿サイト「Pinterest」の行き過ぎた商業主義を面白おかしく揶揄していたのです。
その力強いメッセージが平凡な写真を強力なコンテンツへと変え、大きなムーブメントを起こしていました。
平凡なコンテンツでも、力強い声と無駄のない文章があれば、素晴らしいコンテンツに変わってしまう。
webサイトやソーシャルメディアを扱うビジネスマンやセールスマンがこの事例から学べることは非常に多いです。
ちなみに今日お伝えしたエピソードは新刊本『コンテンツマーケティング64の法則』の中で話されているうちの一つです。
もしこういった魅力的なオンラインコンテンツの作り方に興味がありましたら、
一度こちらの本を読んでみてくださいね。